わたし豆千代が海外を回って仕入れた貴重なファブリックで作られたシリーズ 「めもわある」についてお話しましょう

日常のおしゃれ着としての着物ライフを提案してきた私が アンティークだけでは物足りなく感じ始め
「より現代のモダンな風景に溶け込み、今の自分の気分にぴったりくる着物を」と 新作を発信するようになりました。
それが豆千代モダンというブランドの原点です。

大正や昭和初期のアンティーク着物をたくさん扱ってきた私は
インド象が描かれた帯やエジプト文様、
ヨーロッパの田園風景といったエキゾチックな柄に出会うことが
たびたびありました。
素材も、オランダから渡ってきた唐桟(縞)で作られた着物、
中国の官服で作られた帯など、
グローバルな感性に溢れていました。
昔の着物職人たちこそ、わたし達が思う以上に
着物に外国の風景やファブリックを取り入れていたのです。

そんな「アンティーク着物職人の精神」を継承し、
「今のわたし達のセンス」を盛り込んで、
現代に最も似合う新作着物を発信していく試みが
「めもわある」です。

もともとは、2001年に敢行したヨーロッパ仕入れ旅行での収穫を
「SOUVENIR FROM EUROPE」(ヨーロッパからのおみやげ)と
名づけていましたが、 今ではヨーロッパ以外の仕入れも多いため
「めもわある」(たくさんの思い出)という
シリーズ名に移行しました。

外国から仕入れてきさえすれば 簡単に可愛い着物ができるわけではありません。
外国のファブリックは着物を作るために作られた素材ではないため
いくら見た目が可愛いくても、 思ったより着心地が悪かったり、見栄えがしないものも たくさんあります。
だから買い付けは細心の注意が必要となります。
着たときの重さ、縦落ち感、すべり、透け感、 既存の着物との相性、 なにより、その生地にトキメキがあるかどうか…。

「めもわある」シリーズは、わたし自身が各国で膨大な量の生地を
見て、触って、善し悪しを真剣に見極めて買い付けた素材だけを使用しています。

新しい素材を仕入れるとき、わたしの頭の中には、
もうスタイリングのイメージが出来上がっています。

でも品物だけを初めて見たお客様の中には、
合わせ方がイメージしづらく
戸惑いを感じる方もいらっしゃると思います。

洋服全盛の現代にこうして着物を楽しんでいるあなたは
すでにおしゃれを自由に楽しむ精神の持ち主です。

着物ライフに対しても、もっともっと自由になって楽しんでください。
「めもわある」は、着物好きの同志としてのわたしが
「着てみたら最高に素敵!」と自信をもって作った作品を
あなたと一緒に楽しみたいという思いで発信しています。

「スパンコール・ナイト」という名前の帯(画像)を 例にとってみましょう。
このスパンコールの持つ落ち着いた輝きが シルクの光沢とミックスして素敵なゴージャス感を出している作品です。
白大島や、光沢のある柔らかものなど、現代ものにもよく似合います。

ちょっとイメージしてみてください。
薄暗いカウンターバーでグラスを傾けている後姿にこの帯があったら…。
あなたがちょっと動くたびにダウンライトに照らされた帯がキラキラと光る “大人の夜遊び帯”。
お子様にはわからない粋な世界を演出してくれるはず。
ほら、あなたのほんの少しのイマジネーションで、新しい着物の世界はこんなふうに自由に広がります。

「めもわある」は、着物とあなたがもっともっと自由になるために、豆千代からの「着物ライフ・第二章」の提案です。
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