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大胆な構図の鰹縞。
スッと美しいラインの「ぼかし染め」で表現しています。
この着物、印刷でグラデーションを
作ったものではないところに注目してください。
正絹の着物ですと、
引き染などが出来ますので「ぼかし」は
珍しいものではありませんが、
このポリエステルのぼかしの珍しさは、
同業者に「え!?ポリエステルなの?」と
びっくりされたもの。
実はロール捺染という技法で染められています。
40年以上も昔の使われていなかった型を探し
復刻しました。実はこの柄、型の腐食が激しく
最初はきれいに染まりませんでした。
型自体が古いため修復が難しいと、
一度はあきらめたものでしたが、
時間をかけて何度も修復を繰り返し、
納得のいく素晴らしい染め上がりとなりました。
現在このようなきれいなぼかしを彫れる
職人さんはいないそうです。
この型の最後の仕事に関わったと思うと
感慨深い気持ちです。
通になればなるほど、
この貴重さがわかるのですが
至ってシンプルなこのデザインは、
そういった苦労を微塵ともかんじさせない
潔さに満ちています。
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「女房を 質に入れても 初鰹」と
言われるほど江戸っ子は鰹を愛していたようです。
鰹の体にうかぶキレイな3色の縞模様にならい
「鰹縞」と呼ばれるこの柄の、竹を割ったような、
すっきりといた大胆さが、江戸っ子の心を
掴んだのではないでしょうか?
そんな粋な柄に、今の気分の色をのせました。
きれいなターコイズブルーは、都会的で
華のある印象になりました。
茶色は、優しい印象にも、シックにもなり、
すこしレトロな味付けになっています。
また、鰹柄の大胆な構図を生かし、
追い裁ちという柄合わせで仕立て、
襟元は濃い色を使いましたので、
半襟がよく引き立ちます。
ぜひ襟元のお洒落も楽しんでください。
大胆かつ、モダン。
粋とモダンが同居した、
豆千代モダンからの新しい提案です。
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